河瀬直美監督は描写が徹底して自然体であり、人工的(技巧的)なことを極力避けていること。
「自然(人間を含む)を深く観察し発見した事柄を忠実に再現してゆきながら人間の深層に近づく」。超技巧に走りがちな現在の映画界で芸術的に最も優れた監督と私は信じている。
その河瀬監督が、弱視の方の日常生活に心を寄せた感動の作品。中々浸透しない弱視の方への社会の理解が深まる媒体にならんことを・・・。
弱視が進行しているカメラマンが、バリアフリー映画のモニター会で音声ガイドを作成する女性と出会い、衝突しながらも理解を深めていくラブストーリー。
カンヌ国際映画祭の正式出品が決まった。
Kuni-G