読み書きが困難な弱視(ロービジョン)者の支援の在り方に関する調査研究事業 報告書
社会福祉法人 日本盲人会連合 2017年3月27日
(内容のほんの一部を抜粋します)
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4.1 調査結果のまとめ
本調査は、読み書きに困難を抱えている弱視(ロービジョン)者の現状と課題を把握し、弱視(ロービジョン)者が真に求める支援や必要な配慮は何かを明らかにすることを目的に、日本盲人会連合加盟団体620人、日本網膜色素変性症協会(JRPS)500人、弱視者問題研究会80人の合計1,200人に対する大規模な調査を実施し、704人(58.7%)から有効回答を得た。
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4.2 課題のまとめ
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また、弱視(ロービジョン)者の読み書きの問題を議論する際、「読み」の困難さに注目が集まることが多いが、書き込む場所がわかりにくかったり、拡大読書器等の補助具が用意されていない等、「書き」の場面での困難が多いという課題も明らかになった。さらに、読み書きに困難を抱えているにもかかわらず、「相談窓口がどこにあるのかわからない」「どの相談窓口に相談したらいいのかわからない」等、相談できる場所が少ないという課題も明らかになった。そして、最も大きな課題として浮かび上がったのは、福祉制度と出会うまでに5年以上かかった人が25%も存在することであった。
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