パラリンピックが障害者の偏見助長? 東京大会に課題
朝日新聞デジタル 2017年8月25日
パラリンピックは障害者への偏見を助長する――。成功したと伝えられる2012年ロンドン大会後に行われた障害者への調査で、そんな結果が出た。
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ロンドン大会後、英国の民間団体が障害者に対して健常者の態度が変化したかを尋ねたところ「変化がない」が59%、「悪化した」が22%だった。
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内閣官房の試行プロジェクトの一環として「心のバリアフリー教育・研修の評価」に関する提言書を提出した一般社団法人コ・イノベーション研究所の橋本大佑代表理事も同様の問題意識を抱く。「東京パラリンピック開催決定後に心のバリアフリー教育が増えたことはいいことだ。ただ、障害者への偏見が助長されるものも多い」と話す。
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パラリンピックが来ても、みんなスポーツを見ているだけ。障害者に助け舟を出してくれる人は少なくなっている」・・・・・・・
「障害者を街で見かけたら『手伝いましょうか』と声をかけて。手助けが必要ない時もあるが、声をかけてもらえれば事故は起きない」
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障害学の研究者で、自身が視覚障害者でもある東京大学教育学研究科付属バリアフリー教育開発研究センターの星加良司准教授は、「特別な人に特別な優しさを提供しようという意識からは、心のバリアフリーは実現されない」と話す。 記事を見る
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