ビジネス 2018/03/30
アップル、米教育市場の奪還狙うも時すでに遅し?
フューチャーソース・コンサルティングの報告書によると、米国のK-12教育機関に販売された全モバイルコンピューティング機器に占めるアップルのシェアは2012年には52%だったが、昨年はわずか15%だった。
アップル製品に代わり主流となったのはサムスン電子やエイサー(Acer)などのメーカーが製造する「クロームブック」で、昨年の市場シェアは58%だった。
なぜアップルの人気がこれほど落ち込んだのか? 理由は4つある。価格が競合企業の2倍以上であること、電池があまり持たないこと、教師が作文の指導に必須だと考えるキーボードが付いていないこと、アップルのコンピューティング環境がクラウド基盤でないことだ。
一方、クラウド基盤のクロームブックを使う生徒は、どの機器を使っても自分の学習素材にアクセスすることができ、管理者は一つのコンピューターのダッシュボードから簡単にシステム全体の変更を適用できる。また、クロームブックは最安で149ドル(約1万6000円)と低価格だ。
アップルは先述のシカゴのイベントで、新たな教育アプリケーションをいくつか発表した。その一つは「スクールワーク(Schoolwork)」と呼ばれ、教師が生徒にメモやPDF、URLを含むデジタル配布物を渡せるようにするソフトだ。 記事をもっと読む